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一人暮らしの物件のクローゼットは、幅90cm前後、奥行き60cm前後のことがほとんどです。
ここに四季ぶんの服を入れようとすると、物理的に入りません。 収納術の問題ではなく、容量の問題です。
クローゼットの中の使い方は別の記事にまとめました。それをやってもまだ足りないときに読む記事が、こちらです。
👉 クローゼット収納の黄金比|一人暮らしの詰め込まないしまい方
1. 入らないなら、外に出すしかない
クローゼットに入りきらない服の行き先は、3つしかありません。
① 減らす — 最も効きますが、すぐにはできません
② 別の場所にしまう — ベッド下、衣装ケース、圧縮袋
③ 外に掛ける — ハンガーラック
この記事は③の話です。ただし、③だけをやると部屋が散らかって見えます。 ①②と組み合わせるのが前提です。
2. ハンガーラックは3タイプ
6畳での向き不向きが、はっきり分かれます。
| 耐荷重の目安 | 6畳での使いどころ | |
|---|---|---|
| 突っ張り式 | 30〜80kg | 床を使わない。6畳ではこれが基本 |
| 据え置き式(パイプ) | 20〜50kg | 安いが、床の面積を取る |
| キャスター付き | 10〜30kg | 動かせるが、掛けられる量は最も少ない |
突っ張り式
床から天井までを柱にするタイプです。 床に接する面積が小さいので、6畳では最も有利です。
ただし天井の強度に注意してください。 和室の天井板や、点検口のふたの真下には設置できません。突っ張る位置の天井を手で押して、たわむ場所は避けてください。
据え置き式
一番安く、組み立ても簡単です。 1本のパイプと脚だけの構造で、3,000円前後からあります。
弱点は床の占有面積です。脚の奥行きが50cm前後あるので、6畳では通路を圧迫します。
キャスター付き
掃除のときに動かせるのが利点です。ただし、キャスターが付くぶん耐荷重が下がります。冬物のコートを10着掛けると、たいてい限界を超えます。
3. 選ぶときに見る4つの数字
① 耐荷重
商品ページに耐荷重の表記がないものは買わないでください。
目安は、冬物のコート1着=約1.5kg、スーツ1着=約1kg、シャツ1着=約0.3kgです。コートとジャケットを中心に20着掛けるなら、30kgは見ておいてください。
耐荷重を超えるとパイプがたわみ、最終的に抜けます。 表記ぎりぎりではなく、7割くらいで使う前提で選んでください。
② 幅
服は1着あたり約3cmです(厚手のコートは5cm)。
| 幅 | 掛けられる目安 |
|---|---|
| 60cm | 15〜20着 |
| 90cm | 25〜30着 |
| 120cm | 35〜40着 |
ぎゅうぎゅうに詰めると、服のシワと湿気の原因になります。表の数字の8割くらいが実用的です。
③ 奥行き
ここが6畳では一番効いてきます。
服を掛けると、奥行きは必ず55〜60cm必要になります。肩幅があるからです。奥行き40cmのスリムなラックを買っても、掛けた服は前後にはみ出します。
つまり「省スペースなハンガーラック」は存在しません。奥行きは60cmで固定だと思って、置き場所を考えてください。
④ 高さ
丈の長いコートは、床から140cm以上ないと裾が床につきます。
突っ張り式はパイプの高さを変えられるものが多いので、長い服を掛ける側だけ高くするという使い方ができます。
4. 6畳での置き場所
奥行き60cmのものを置ける場所は、6畳には多くありません。
① 部屋の短い辺の壁沿い
入口から見て奥の壁が第一候補です。入ってすぐ目に入る位置を避けると、部屋が散らかって見えません。
② ベッドの頭側の壁
ベッドと並べて置くと、奥行きがそろって見えるので視覚的に落ち着きます。ベッドの奥行き(幅)は97cm、ラックは60cm。段差は出ますが、通路は1本で済みます。
③ クローゼットの扉の前(折れ戸の場合のみ)
開き戸や引き戸だと塞いでしまいますが、折れ戸なら手前60cmを空ければ開きます。
避けたほうがいい場所
窓際。 日光で服が色あせます。結露の時期は湿気も当たります。
エアコンの真下。 風が直接当たり続けるとホコリが服に付きます。
5. 見た目を落とさない3つの工夫
服を外に出すと、どうしても生活感が出ます。抑える方法は3つです。
① ハンガーの色と形をそろえる
これが一番効きます。 服の色がばらばらでも、ハンガーが同じなら上端が一直線にそろって、整って見えます。クリーニング店の針金ハンガーを混ぜないでください。
② 丈の長い順に並べる
左から長い服、右に行くほど短く。下にできる空間がひとつにまとまるので、そこに衣装ケースを置けます。
③ カバーを掛ける
ほこり避けと、目隠しを兼ねます。 生成りやグレーなど、壁に近い色を選ぶと圧迫感が出ません。
ただしカバーを掛けっぱなしにすると湿気がこもります。 週に一度は開けて、空気を通してください。
6. それでも足りないときは、減らすしかない
ここまで書いておいてなんですが、収納を増やし続けても解決しません。
6畳に置けるハンガーラックは1台が限界です。2台置くと、部屋としては使えなくなります。
基準はシンプルです。この1年で一度も着ていない服は、来年も着ません。 衣替えのタイミングで、袖を通さなかったものを分けてください。
👉 クローゼット収納の黄金比|一人暮らしの詰め込まないしまい方
7. まとめ
- 一人暮らしのクローゼットは幅90cm前後。四季ぶんは入らない
- 6畳では突っ張り式が基本。床の面積を使わない
- 耐荷重の表記がない商品は買わない。コート1着=約1.5kg
- 奥行きは服の肩幅で60cm必要。「省スペース」は存在しない
- 窓際とエアコンの真下は避ける
- ハンガーをそろえると、それだけで整って見える
まず測ってください。 置こうとしている壁の幅と、その前に残る通路の幅。この2つが分かれば、買えるサイズは1つに決まります。




